2018年5月19日土曜日

追悼:岸井成格さん

月に1回、TBSのサンデーモーニングという番組に出演しています。
毎日新聞特別編集委員で、サンデーモーニングでもコメンテーターを務められていた、岸井成格さんが5月15日にお亡くなりになりました。心からご冥福をお祈りします。
岸井さんが最後にサンデーモーニングに出演されたのは、昨年12月3日。わたしもご一緒していました。
いつものようにニコニコしながら控え室に入ってこられたけど、少し、小さくなられたような気もしました。
でも、8時になり、オンエアが始まると、岸井さんご自身、そして、コメントから発散される熱量と気迫はいつもと同じでした。
テレビって、「数十秒」で何かを言わなければならなくて、そんな訓練を受けたことの無いわたしには、本当に難しい。言いたいことを全部言おうとすると拡散してしまうし、だからといって、単純化はできない。岸井さんは、その数十秒の使い方が本当に見事でした。言いたいことをギュッと絞り、リズムをつけて、力強く、わかりやすくコメントされていて、圧巻でした。お手元のメモは、びっしりと書き込みで埋まっています。「岸井さんでも、こんなに準備をされているのか・・」と思い、せめてそこだけは・・と見習ってきました。でも、そこから、どうやって引き算をしているのか。それとも割り算なのか、掛け算なのか。準備してきたことを、どう集約するのか。その匙加減が本当に難しいのです。後から知ったのは、岸井さんはいつも順番が最後だから、他の人のコメントとかぶらないように、常にいくつかの材料を用意されていたということです。だからあんなにメモがびっしりだったのか・・・。「風を読む」のコーナーでは特に、「最後は岸井さんがちゃんと締めてくださる!」という安心感・信頼感がありました。実際に、どんなに時間が押していても、番組の締めとなるようなコメントを時間ぴったりで力強く述べられる、それはまさに職人技でした。時に、岸井さんとは違う意見をコメントする時は勇気も要ったけど、もちろん、いつも温かく見守ってくださっていました。
サンデーモーニングの関口さんをはじめ、スタッフの皆さんも、出演者の皆さんも、大きな悲しみと喪失感を感じながら、でも、岸井さんの遺志を引き継ぐべく、より良い番組作りにさらに尽力されていくことと思います。わたしも、微力ながら、関わっていければと思っています。

0 件のコメント:

コメントを投稿