2013年8月31日土曜日

【登壇のお知らせ】貧困と格差のない日本と世界を作るために、いま、できること~「ミレニアム開発目標(MDGs)」レビュー・サミット in 東京

 9月11日(水)の夜、「貧困と格差のない日本と世界を作るために、いま、できること ~ミレニアム開発目標(MDGs)レビューサミットin 東京」というイベントに登壇します!

 2000年9月に開催された国連ミレニアムサミット。参加した189の加盟国のうち、146カ国は国家首脳が出席という史上最大のサミットでした。この時に採択されたのが、「国連ミレニアム宣言」。21世紀を迎えるにあたり、国際社会は今いちど「国連憲章」の原理原則を確認し、一丸となって「平和で公正な世界」を作り上げていこうという決意が述べられています。日本は当時の首相、森善朗氏が出席し、この宣言に署名しています。

 ミレニアム宣言が掲げる「平和で公正な世界」を目指すための最初の1歩として設定されたのが、8つの目標からなる「ミレニアム開発目標」です。これは、ミレニアムサミットの後、国連事務局がまとめたもので、貧困、教育、妊産婦の健康、ジェンダー平等と女性のエンパワーメント、環境など、一人一人が尊厳のある人生を送るための必須条件が網羅され、2015年という達成期限と、数値目標を示した画期的な枠組みになりました。MDGsは現在、国際社会の開発支援の共通フレームワークです。どこの国に行っても、政府であれNGOであれ、「MDGs」と言えば、直ぐに話が通じます。

さかのぼって2001年。当時、私が働いていたUNDP開発政策局貧困削減部は「MDGsを国際社会共通のフレームワークにすべく、普及活動をせよ」という任務を課せられました。各国政府の最初の反応は、「また、別の開発目標かい??」。NGOの反応は、「ミレニアム宣言で最も重要な、人権やガバナンスに関する目標が入ってない!」。女性NGOの反応は、「ジェンダー平等と女性のエンパワーメントが一つのゴールになっているのは良いけど、進捗を測るための指標が教育における男女格差の解消じゃあ、全然充分じゃない!!」などなど。。。。

 その後数年にわたり、私がいたPoverty Groupのはいつくばるような普及活動は続きます・・・。

 最初の反応はとても悪かったのに、なぜ今、MDGsが世界共通のフレームワークになったのか・・・?実際、どのような効果をもたらしたのか・・・?成果はあったのか・・・?といったのようなことをいつも、授業や講演でお話ししています。

 2000年の時点では、途上国と先進国(ドナー国)、つまり援助される側と援助する側の境界線ははっきりしていました。ところが近年、新興国がどんどん経済力をつけ、存在感を示すようになり、先進国とされていた国々は国内の財政が悪化し、不平等が拡大するという状況で、MDGsの捉え方も変わってきています。それが、MDGsの達成期限である2015年以降の新たな国際開発フレームワークをどうするか?という、現在進行中の「ポストMDGs」の議論の根幹にあります。

 9月11日のイベントでは、第一部でMDGsの成果とポストMDGsに向けたビジョンについて議論し、第2部では貧困・ジェンダーという2つのグローバル・イシュー(地球規模課題)について、日本国内の現状・問題と関連付けた議論をします。貧困も、ジェンダーも、ガバナンスも、途上国だけの話ではありません。先進国とされていた国々も、近年は国内の不平等や格差の問題を抱え、それらとどのように向き合っていくのかが問われています。だからこそ、こうした問題は、「グローバル(地球規模)」課題と呼ばれているのです。

 昨今、大学のみならず、中学高校でも「グローバル人材」とか「グローバル教育」というスローガンをよく目にしますが、MDGsやその背景にある国際社会の取組みの変遷を学び考えること、それをきっかけに日本国内の問題(貧困、ジェンダー、暴力、人権、ガバナンスetc=グローバル・イシュー)に目を向けることが、グローバル教育の第一歩ではないかと思います。

 また、どんな形であれ、どんな領域・地域であれ、途上国の開発支援や国際協力に携わりたいと考えている人には是非、基礎知識として押さえていただきたい事柄です。

参加費無料です!


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