2011年3月6日日曜日

「世界のくらしを知ろう!」授業 for 小学2年生(国際科)


3月1日・2日、私の娘が通う区立小学校で「世界のくらしを知ろう!」という授業を行いました。
小学2年生56名が対象。1日目は国際科の時間を2時間使って「世界のくらしを知ろう!」授業、2日目は大使館(イラン大使館)を訪問するというプログラム。

IWCJ代表理事で、リトル・アンバサダー・プログラムの生みの親・竹村真紀子さんと一緒に行いました。竹村さんのご長男とうちの娘は同じクラスなのです。

通常のリトル・アンバサダーのメソドロジー(楽しく五感を通じて知る→自分の頭で考える→体験する)を活用したスペシャル・プログラムです。教材は、開発教育協会(DEAR)さん制作の「写真で学ぼう!地球の食卓」。先生方との事前打ち合わせで、授業計画書と共にこの教材を持っていったところ、超盛り上がりました!!「これ、絶対、子どもたち喜びますよ!!いや~~、大人がやっても楽しいなぁ!!最高ですね、この教材!!うわ~、楽しみだなぁ!」と大絶賛。当初1時間の予定が「もったいないから2時間使ってやってください!」とあいなりました。

1日目の授業の狙いは2つ。
① 「食文化」を通じて世界の多様性に触れるとともに、他の国に住む人々を身近に感じられるようにする
② 「大使館」の役割とイランに関する基礎知識を紹介し、イラン大使館で質問してみたいことを整理する

進め方は5ステップ
① 世界地図を見て、世界の規模感と日本の位置を確認する
② 世界8カ国の家庭の「一週間分の食材」の写真を見て、「食」「人・家族構成」「住居」「衣服」等の多様性を感じる
③ 8グループに分かれて、「気付いたこと、面白いと思ったこと、不思議に思ったこと」を話し合い、その家の「子どものおやつ」を探す
④ グループで出た「発見」と「おやつ」を全体で発表し合い、それぞれの国の違い・多様性を意識する
⑤ イラン大使館訪問にあたり、「大使館」そして「イラン」について説明し、大使館の人に聞いてみたいことを話し合う。

当日は
最初にスクリーンに世界地図を映し出し、日本の位置を確認。
世界中に何か国の国があるかをクイズ式で出題。193か国と聞いて、みんなびっくりしていました。

「8カ国の食生活を探検するよ」と趣旨を伝え、まず日本の4人家族&1週間分の食材の写真を紹介。先生が事前におっしゃっていた通り、すごい食いつきぶり(笑)です。

日本では1日3回食事すること、それに加えて「おやつ」も食べること、「おやつ」は栄養補給のためというより「お楽しみ」で、甘いお菓子やスナック菓子など主にお店で買ってきたものを食べることを皆で確認。

選んだ八カ国はブータン、インド、トルコ、ドイツ、チャド、米国、エクアドル、オーストラリア(先住民)です。8つのグループに分かれると、子ども達は目を輝かせてディスカッションに入りました。

それぞれのグループを見回ってみると、メモをとる子・発表する子をちゃんと決めた上で、皆でワイワイ写真にかぶりついてディスカッションしてます。

「うわ~、家族たくさんいるのに食べ物少ない。。。!」(チャド。ほんと、そうだよね。。)
「この家、飲み物のみすぎ。。。ビールもジュースもすごい!」(←ドイツ)
「ファスト・フード食べ過ぎ~。すごいカロリー高いよね!」(米国。カロリーなんて言葉、よく知ってるなぁ)
「この人は、男かな、女かな??おじいちゃんにも見えるしおばあちゃんにも見える。。」(←ブータン。ははは、そこかい!?)
「魚、全然食べないんだね」(←ドイツ)
「バナナが大量だけど、色が違うよね?種類がちがうのかな?」(エクアドル)
「すごい、これトウガラシ!?大量すぎ~~~。寒いからかな」(ブータン)

まあ、どのグループも盛り上がる、盛り上がる。グループの中には、竹村さんに「日本と比べたいんだけど、日本の写真をもう一度見せてもらえますか?」と、比較分析しようとする動きも。すごいな、2年生!

その後、給食をはさんで5時間目。
にゃんと、我が娘は給食時間の間に熱を出し、5時間目は保健室おくり。。。。とほほ。

5時間目は全体発表。各グループ(7人くらい)が前に出てきて、スクリーンに映し出された写真を背景に、発見したことやおやつを順番に発表してくれました。
  • ソーセージをたくさん食べるイメージがあったけど、ほとんど食べていないみたい。その代わり、日本はビールが3本なのに、このうちは68本!(ドイツ)
  • ファスト・フードや肉をたくさん食べるおうちは、身体も大きい(米国、オーストラリア)
  • 野菜、豆、フルーツをたくさん食べるおうちは身体が細い(ブータン、エクアドル等)
  • おやつは果物だけ (チャド、ブータン、エクアドル)
  • このおうちは食料が少ないので、全部読み上げられる。他の国は多くてムリ(チャド)
  • スパイスがたくさん。何に使うのかはわからない(インド)
  • バナナの種類が多い(エクアドル)(←竹村さんより、料理用バナナと甘いバナナの用途・味の違いの説明)
  • たばこを食料にカウントしてる(トルコ)
などなど、他にもたくさんの発見がありました。
ここまで、私がファシリテーター。

その後、竹村さんにバトンタッチして「大使館」「イラン」の話へ。
この小学校の近隣には大使館がたくさんあり、この学校の児童で大使館を通らずに小学校にたどり着く子は殆どいないのだとか。スクリーンに映し出されたいくつかの大使館の写真に、「あ、ここ知ってる!」の声が。

大使館の役割の説明のあと、イランのクイズに。全8問。
全員立ち上がり、クイズに外れた子は座っていく、という形式。全問正解の子がいたら、最後にご褒美があるということで、子ども達も気合いが入ります。
  • イランのお正月は1月?2月?3月?
  • イランの人が食べないものは、豚肉?牛肉?
  • イランの言葉で「こんにちは」は、ナマステ?サラーム?オラ?
  • イランの文章は右から読む?左から読む?
などなど。全問正解した子が1人だけいたので、最後にイランのお菓子(ピスタチオのヌガー)を配りました。包みもエキゾチックで、子ども達は興味しんしん。

子どもたちもこのクイズでかなり刺激を受けたようで「なんで豚肉ダメなの?」「なんでお正月がちがうの?」と疑問がむくむく湧いてきます。「不思議に思ったことは、明日、大使館の人に聞いてみましょう。みんなもおうちでイランのことを調べてきてね」と、明日へのブリッジングをして授業は終了しました。

(私はそのまま保健室へ。。。娘は結局扁桃腺で、翌日のイラン大使館訪問には親子共々参加できずに残念でした。)

金曜日に保護者会で学校に行ったのですが、早速廊下の壁に「世界のくらしを知ろう!」授業の感想や、発表しきれなかった「発見」が張り出されていました。お母さま方からも「子どもがとっても喜んでました!ありがとう!!」と大好評いただきました。

「食べる」という営みを通して、世界の多様性を知る。
世界の多様性を知りつつ、人間として普遍的な生の営みがあることを知る。
感性がみずみずしい小学校低学年で、こうした教育を始めたいものだなと改めて思いました。

引き続き、リトル・アンバサダー・プログラム(by IWCJ)を通じて開発教育に取り組んでいきます。プラス、小学校・中学校でも授業を行う機会を模索していきたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿