2011年3月6日日曜日

シンポジウム「女の子の教育が途上国を変える!」に登壇しました!


2月27日(日)。NGOのプラン・ジャパン主催のシンポジウム「Invest in Me! 女の子の教育が途上国を変える!」に登壇しました。→http://www.plan-japan.org/campaign/biag/110227bigevent/

パキスタン、マリ、エルサルバドルから来日した6人の若い女性たちのリアル・ストーリーをベースに、「途上国の女の子が抱える問題(=ジェンダー問題)」、「女子教育の意義」、そして、先進国としての「日本の役割」を考えようというのが大きな趣旨です。また、来日したユースたちの目に映る東京の日常から「日本のジェンダー」についても考えてみようという試みも。

27日のイベントは二部構成。
第一部は、「ガールズ交流セッション」
来日したユースたちは、1週間強、東京に滞在。日本の学生ボランティアが考えた「日本の若者の日常」「日本の男女の性別役割分担」がわかる場所の視察に周りました。(今回の企画では、日本の学生ボランティアたちが企画段階から大活躍。最初の段階で、私も簡単なジェンダー・ワークショップを行ったのですが、そこで話し合ったことをベースにどんどんアイデアが!)行き先は、ラッシュアワーの駅や電車、秋葉原(メイド喫茶も)、国会議員会館、民間企業、女子高、お迎え時間の保育園と周辺の商店街などです。

グループ行動の中で、日本の学生は途上国の、途上国から来たユースからは日本がそれぞれ抱える問題について、「違い」や「共通項」などを実感としがら共有していったようです。特にジェンダーに関しては、程度や現れ方は異なるけれど、共通の問題がいろいろあることがわかった様子。自分のこと、自分の国・社会の事を客観視するのは本当に重要なプロセスです。

「ガールズ交流セッション」では、その1週間で得た「気付き」を皆で発表してくれました。来日したユースたちの視点は非常に鋭い。(また別途、ブログに書きます)

第二部「シンポジウム」では、来日したユースたちが、それぞれの国の女の子たちが直面している問題を、自分自身の経験を交えて発表してくれました。彼女たちが歩んできた人生は私達の想像を絶する過酷な道のり。しかし、それ以上に私も含めて会場にいた人達が感銘を受けたのは、彼女たちが実に堂々と誇り高く、自分が乗り越えてきた経験、今取り組んでいる活動と将来の夢、そして政策的な提言を発表してくれたことです。どんな境遇に生まれても、自らの強い意思と何かしらのサポート・機会があれば、過酷な経験を糧にできるのかと思いました。この少女たちはにっちもさっちもいかない状態で、たまたまプランによるコミュニティ活動に出会い、支援を受け、それをバネに現在あらゆる場面で活躍しているわけです。強い意志を持っていても、このような出会いに恵まれない少女たちが未だにたくさんいるのだという事実も、また改めて突き付けられました。

ユースたちの発表のあと、プラン・ジャパンの奈良崎さん、外務省国際協力局地球規模総括課の前田企画官、UNICEFやUNFPAなど、国連機関に36年間勤務された和気さん、そして私の4人が登壇。日本の役割を中心に発表しました。

私の役回りは、途上国のユースたちの話をベースに、今一度「教育をジェンダー視点からとらえ直し、政策課題を整理する」ということで、冒頭の10分間(ちとオーバー)で文脈設定させていただきました。
プレゼンの構成は、
①「女子教育」が意味することは?(ひとりひとりにとって、そして家族・コミュニティ・国への波及効果)
②世界中の子どもたちが学校にいけるようにするためには?(なぜ低学年の教室は男女同数なのに、高学年になるにつれ女の子が減っていくのか?その背景にあるあらゆる要因の整理)
③ジェンダー視点とは?(「女の子が学校に行けなくなるあらゆる要因」=ジェンダー不平等の要因の整理と、支援における配慮事項の例)

次に、外務省の前田企画官から、日本政府による今後5年間の「教育協力新政策」(通称:菅コミットメント)について、特に女子教育への支援策を中心とした発表。
プラン・ジャパンの奈良崎さんからは、プランのNGOとしての役割として、途上国のコミュニティでの支援を引き続き行っていくこと、そこで得た情報や知見をベースにして日本国内でのアドボカシー活動・啓発活動を今後強化していきたいといったお話が。
和気さんからは、パキスタン、ナイジェリア他、世界各地のUNICEF事務所での経験をもとに、様々な取組み例、例えば男性を対象とした教育についての紹介がありました。それから、教育の普及においては、日本政府による長年の取組みは国際社会でも高く評価されていること、現場のパートナーとしてのNGOの重要性についても言及されました。

時間の都合上、この4人でのディスカッションは無かったのですが、ジェンダーに特化して仕事をしている人(私)、外務省(官)、NGO(市民社会)、国連(国際社会)という4つの視点から「女子教育」の重要性や、その支援における「日本の役割」についてビジョンを共有できたことは非常に有意義だったと思います。

控室で、この4人で打ち合わせなどをしたのですが、とても和気あいあいとした雰囲気で楽しかったです。全員、途上国ユースの発表に非常に感銘を受け、「この後に出るのは緊張しますね~~汗」と。彼女たちを前に恥ずかしいプレゼンは出来ない!と、本当に気合いが入りました。

今回、途上国のユースたちを招へいし、彼女たちのリアル・ストーリーをベースに「女子教育を考える」というシンポジウムを開催してくれたプランジャパンさんには本当に感謝しています。やはり、現場(途上国のコミュニティでの活動)を持つNGOは強いですね。特にプランさんの場合は、国際NGOでもあり、現場での取組み・情報を「政策提言」や「啓発キャンペーン」にまで昇華できるキャパシティがあり、だからこそ今回のイベントが可能になったのだと思います。私も本当にインスパイアされました。

そして、日本の学生たちの活躍ぶり。内向きといわれる世代ですが、とんでもない。自分たちの足元の事に思いを馳せられる世代、単なる上昇志向ではなく社会貢献をとても意識している世代でもあると思います。今回のプランさんの企画は、こうした「若い力」を引き出す上でも、とても有意義なイニシアティブだったと思います。実はこの日は私の40回目(!)の誕生日。新たなDecade(10年間)を始めるにあたり、仕事や生き方の方向性における決意を新たにした一日でした!!

おまけ
プラン・ジャパンさんとのおつきあいは、昨年8月にスタッフの皆さん向けに「ジェンダー・ワークショップ」をさせていただいてから始まりました。国際NGOとしてのプランは、世界的に「Because I am a Girl」というキャンペーンを展開しています。女の子に生まれたがゆえに経験する数々の障壁と差別。まさに「ジェンダー不平等」の問題を提起するキャンペーンです。

プラン・ジャパンさんも日本国内で「Because I am a Girl 途上国の女の子に笑顔を!」を展開し、本を出版したり、民間企業やメディアと協力したりして、様々な取組みを行っており、そのクリエイティビティの高さに私もずっと注目していました。ジェンダー平等を掲げたキャンペーンというと、どうしてもギチギチ・ガチガチなイメージを持ってしまいがちですが、Because I am a Girlは、「女の子」の視点からジェンダー不平等の問題を明らかにする、柔らかくて可愛い感じを前面に出すという形で、とっつきやすいというか、敷居が低いというか、とてもいいな~と思っていました。

8月のジェンダー・ワークショップをきっかけに、Because I am a Girlキャンペーンの内容部分(ジェンダー問題のアドボカシー)を強化していきたいということで、私もご協力させていただくことになりました。
今回も、企画段階からいろいろと意見を述べさせていただいたのですが、私にとってもとても勉強になるプロセスでした。実はもう一つ、進行中の企画があります。近日中には形になると思うので、どうぞお楽しみに!




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