2011年3月7日月曜日

途上国のユースたちの目に映った日本:明日のフジテレビ「とくダネ」が密着取材を放送!

プラン・ジャパンのシンポジウム「Invest in Me! 女の子の教育が途上国を変える!」のために来日し、1週間東京に滞在したパキスタンの2人のガールズをフジテレビの「とくダネ」(8:00~9:55)が密着取材。「国際女性の日」の明日、放送されるそうです。

マリ、パキスタン、エルサルバドルのユースたちが見た東京の日常。

シンポジウムでの報告を簡単に紹介します。

エルサルバドル・チーム

 路上などの公共の場で、日々の生活のために物乞いをしたり、フルーツや野菜を売っている子ども、働いている子どもがいないので感動した。

 治安が優れている。ラッシュ・アワーに電車で移動しても、財布や携帯を盗られることがないのでびっくり。人々は皆優しかった。

 話を聞いていると、家族や人間関係の希薄さを感じた。インターネットではなく、顔を突き合わせないとジェンダーのようなデリケートな問題は話し合えないのではないか。

(港区役所を訪問、DV対策について話を聞いて)

 シェルターのような保護システムがあり、日本人だけではなくて外国人も受け入れているのはすごい。エルサルバドルにはそうした支援が無い。

 加害者の男性に対する確固たる罰則が無いと聞いてびっくりした。男性を訴えられないのは問題だ。

 被害者に対するシステムは整っているが、未然に防ぐキャンペーンが不十分と聞いた。それは大きな課題だろう。

 養育費はエルサルバドルは給料から天引きだが、日本はそうではないというのが印象的。

(渋谷、秋葉原を歩いてみて)

 女の子の露出のあるファッションは、エルサルバドルでは性的な仕事をしている女性たちの格好のようで、批判されてしまう

 児童ポルノが氾濫していた。秋葉原は文化の中心なのに、規制する法律が無いと聞いてびっくりした。道で客引きをしている女性は児童ポルノの漫画に出てくる幼女のような格好をしている。エルサルバドルでも児童ポルノの問題はあるが、日本よりも隠されている。いずれにせよ、これは世界共通の問題として、もっと掘り下げないといけないと思った

(全体の感想)

 テクノロジーも大切だけど、人々の間の関係性や感情はもっと大切。皆で集まったり食事をしたりすることが大事だと思う

 世界中の女性たちがもっと機会を持てるように皆で一緒に闘っていきたい。

パキスタン・チーム

 日本の働くお母さんは、外で仕事をした後、保育園に迎えに来て買物をして家で家事をしている。賃金労働と家事労働と両方を担っていて大変そうだ。

 保育士はとても能力が高く、素晴らしいやり方で子どもたちをケアしていると思った

 老人介護の現場でも、多くの若者が一生懸命働いていた

(秋葉原)

 メイド喫茶では、足をむき出しにしたファッション。保護者が許しているとは信じがたい。

 パキスタンにはメイド喫茶のように女性が男性に奉仕する店は無い。女性たちがそんな形態の店を容認しないだろう。

 メイドさんたちと「黒ひげゲーム」をして遊んだ。楽しかったが、あれは子どもの遊び。大人はしない。日本の男性は疲れているので、癒しを求めに来ているのだと思った。

 メイド喫茶は和やかでいいが、あのような主従関係的なものがDVを助長するのではないかと思った

(全体の感想)

 パキスタンに比べて日本はとてもお金持ちなので、日本人は皆ハッピーなのかと思っていたが、パキスタンと同様に色々な問題を抱えていることもわかった(学生・若者の就職難や、DVなど)

 テクノロジーの発展はすごいと思う。感動したのは鉄道網、鉄道システム。

 偉くなると自分で仕事をしなくなるものだが、日本人は偉い人もたくさん働いているようだ。

 時間厳守するところ、友好的なところが素晴らしい。日本人は努力して人生を生きていると思った

 日本の女性は生き生きと仕事をしている。私たちもパキスタンの発展のために頑張りたい。

マリ・チーム

 マリと比べて女性の政治家が少ない。特に閣僚。同じ仕事に就きたい場合、女性の方が不利なように見える。マリは女性にも機会がある。

 政策決定の場で女性の声も少ないが、子どもの発言権が無いようだ。マリでは「子どもの権利条約」の精神の下に設置された「子ども議会」があり、政策提言を行っている

 日本人は歩くのが速い!電車やバスでコミュニケーションをとっていないみたい。でも、皆親切で、時間に正確。

(全体的な感想)

 今回、色々な国で女の子は同じような問題を抱えていることがわかった。協力したらきっと良い解決策を見つけられると思う。こうした問題、例えばHIV/エイズのような問題は、もっと日本人同士でも話し合うべきだし、女性同士でも自覚して協力し合って解決していきたい。

日本の学生ボランティアチーム

 日本では、子どもは家事はせず、勉強をしていれば何も言われないが、途上国は違う。自分の事で精いっぱいという姿勢だった。それを変えなければならない。

 子どもや女性が政策に意見を述べるというのにびっくりした。日本では、DVや性暴力に対して真っ向から闘っている人が少ないと思う

 「若者」「男性」「女性」といった固定観念を疑いながら、来日したユースたちのように自ら行動を起こしていかなければならないと思った。

いかがでしょうか。客観的な視点から「当たり前の日常」を捉えなおすと、また違った風景が見えてくるような気がします。来日したユースたちは、児童婚、難民キャンプでの生活、児童労働などの過酷な状況に立ち向かい、自らの尊厳を確立し直した女性たちだけに、人権やジェンダーに関しては非常に鋭い感覚・視点を持っていると思いました。

明日の「とくダネ」、私も楽しみにしています。

2011年3月6日日曜日

「世界のくらしを知ろう!」授業 for 小学2年生(国際科)


3月1日・2日、私の娘が通う区立小学校で「世界のくらしを知ろう!」という授業を行いました。
小学2年生56名が対象。1日目は国際科の時間を2時間使って「世界のくらしを知ろう!」授業、2日目は大使館(イラン大使館)を訪問するというプログラム。

IWCJ代表理事で、リトル・アンバサダー・プログラムの生みの親・竹村真紀子さんと一緒に行いました。竹村さんのご長男とうちの娘は同じクラスなのです。

通常のリトル・アンバサダーのメソドロジー(楽しく五感を通じて知る→自分の頭で考える→体験する)を活用したスペシャル・プログラムです。教材は、開発教育協会(DEAR)さん制作の「写真で学ぼう!地球の食卓」。先生方との事前打ち合わせで、授業計画書と共にこの教材を持っていったところ、超盛り上がりました!!「これ、絶対、子どもたち喜びますよ!!いや~~、大人がやっても楽しいなぁ!!最高ですね、この教材!!うわ~、楽しみだなぁ!」と大絶賛。当初1時間の予定が「もったいないから2時間使ってやってください!」とあいなりました。

1日目の授業の狙いは2つ。
① 「食文化」を通じて世界の多様性に触れるとともに、他の国に住む人々を身近に感じられるようにする
② 「大使館」の役割とイランに関する基礎知識を紹介し、イラン大使館で質問してみたいことを整理する

進め方は5ステップ
① 世界地図を見て、世界の規模感と日本の位置を確認する
② 世界8カ国の家庭の「一週間分の食材」の写真を見て、「食」「人・家族構成」「住居」「衣服」等の多様性を感じる
③ 8グループに分かれて、「気付いたこと、面白いと思ったこと、不思議に思ったこと」を話し合い、その家の「子どものおやつ」を探す
④ グループで出た「発見」と「おやつ」を全体で発表し合い、それぞれの国の違い・多様性を意識する
⑤ イラン大使館訪問にあたり、「大使館」そして「イラン」について説明し、大使館の人に聞いてみたいことを話し合う。

当日は
最初にスクリーンに世界地図を映し出し、日本の位置を確認。
世界中に何か国の国があるかをクイズ式で出題。193か国と聞いて、みんなびっくりしていました。

「8カ国の食生活を探検するよ」と趣旨を伝え、まず日本の4人家族&1週間分の食材の写真を紹介。先生が事前におっしゃっていた通り、すごい食いつきぶり(笑)です。

日本では1日3回食事すること、それに加えて「おやつ」も食べること、「おやつ」は栄養補給のためというより「お楽しみ」で、甘いお菓子やスナック菓子など主にお店で買ってきたものを食べることを皆で確認。

選んだ八カ国はブータン、インド、トルコ、ドイツ、チャド、米国、エクアドル、オーストラリア(先住民)です。8つのグループに分かれると、子ども達は目を輝かせてディスカッションに入りました。

それぞれのグループを見回ってみると、メモをとる子・発表する子をちゃんと決めた上で、皆でワイワイ写真にかぶりついてディスカッションしてます。

「うわ~、家族たくさんいるのに食べ物少ない。。。!」(チャド。ほんと、そうだよね。。)
「この家、飲み物のみすぎ。。。ビールもジュースもすごい!」(←ドイツ)
「ファスト・フード食べ過ぎ~。すごいカロリー高いよね!」(米国。カロリーなんて言葉、よく知ってるなぁ)
「この人は、男かな、女かな??おじいちゃんにも見えるしおばあちゃんにも見える。。」(←ブータン。ははは、そこかい!?)
「魚、全然食べないんだね」(←ドイツ)
「バナナが大量だけど、色が違うよね?種類がちがうのかな?」(エクアドル)
「すごい、これトウガラシ!?大量すぎ~~~。寒いからかな」(ブータン)

まあ、どのグループも盛り上がる、盛り上がる。グループの中には、竹村さんに「日本と比べたいんだけど、日本の写真をもう一度見せてもらえますか?」と、比較分析しようとする動きも。すごいな、2年生!

その後、給食をはさんで5時間目。
にゃんと、我が娘は給食時間の間に熱を出し、5時間目は保健室おくり。。。。とほほ。

5時間目は全体発表。各グループ(7人くらい)が前に出てきて、スクリーンに映し出された写真を背景に、発見したことやおやつを順番に発表してくれました。
  • ソーセージをたくさん食べるイメージがあったけど、ほとんど食べていないみたい。その代わり、日本はビールが3本なのに、このうちは68本!(ドイツ)
  • ファスト・フードや肉をたくさん食べるおうちは、身体も大きい(米国、オーストラリア)
  • 野菜、豆、フルーツをたくさん食べるおうちは身体が細い(ブータン、エクアドル等)
  • おやつは果物だけ (チャド、ブータン、エクアドル)
  • このおうちは食料が少ないので、全部読み上げられる。他の国は多くてムリ(チャド)
  • スパイスがたくさん。何に使うのかはわからない(インド)
  • バナナの種類が多い(エクアドル)(←竹村さんより、料理用バナナと甘いバナナの用途・味の違いの説明)
  • たばこを食料にカウントしてる(トルコ)
などなど、他にもたくさんの発見がありました。
ここまで、私がファシリテーター。

その後、竹村さんにバトンタッチして「大使館」「イラン」の話へ。
この小学校の近隣には大使館がたくさんあり、この学校の児童で大使館を通らずに小学校にたどり着く子は殆どいないのだとか。スクリーンに映し出されたいくつかの大使館の写真に、「あ、ここ知ってる!」の声が。

大使館の役割の説明のあと、イランのクイズに。全8問。
全員立ち上がり、クイズに外れた子は座っていく、という形式。全問正解の子がいたら、最後にご褒美があるということで、子ども達も気合いが入ります。
  • イランのお正月は1月?2月?3月?
  • イランの人が食べないものは、豚肉?牛肉?
  • イランの言葉で「こんにちは」は、ナマステ?サラーム?オラ?
  • イランの文章は右から読む?左から読む?
などなど。全問正解した子が1人だけいたので、最後にイランのお菓子(ピスタチオのヌガー)を配りました。包みもエキゾチックで、子ども達は興味しんしん。

子どもたちもこのクイズでかなり刺激を受けたようで「なんで豚肉ダメなの?」「なんでお正月がちがうの?」と疑問がむくむく湧いてきます。「不思議に思ったことは、明日、大使館の人に聞いてみましょう。みんなもおうちでイランのことを調べてきてね」と、明日へのブリッジングをして授業は終了しました。

(私はそのまま保健室へ。。。娘は結局扁桃腺で、翌日のイラン大使館訪問には親子共々参加できずに残念でした。)

金曜日に保護者会で学校に行ったのですが、早速廊下の壁に「世界のくらしを知ろう!」授業の感想や、発表しきれなかった「発見」が張り出されていました。お母さま方からも「子どもがとっても喜んでました!ありがとう!!」と大好評いただきました。

「食べる」という営みを通して、世界の多様性を知る。
世界の多様性を知りつつ、人間として普遍的な生の営みがあることを知る。
感性がみずみずしい小学校低学年で、こうした教育を始めたいものだなと改めて思いました。

引き続き、リトル・アンバサダー・プログラム(by IWCJ)を通じて開発教育に取り組んでいきます。プラス、小学校・中学校でも授業を行う機会を模索していきたいと思います。

シンポジウム「女の子の教育が途上国を変える!」に登壇しました!


2月27日(日)。NGOのプラン・ジャパン主催のシンポジウム「Invest in Me! 女の子の教育が途上国を変える!」に登壇しました。→http://www.plan-japan.org/campaign/biag/110227bigevent/

パキスタン、マリ、エルサルバドルから来日した6人の若い女性たちのリアル・ストーリーをベースに、「途上国の女の子が抱える問題(=ジェンダー問題)」、「女子教育の意義」、そして、先進国としての「日本の役割」を考えようというのが大きな趣旨です。また、来日したユースたちの目に映る東京の日常から「日本のジェンダー」についても考えてみようという試みも。

27日のイベントは二部構成。
第一部は、「ガールズ交流セッション」
来日したユースたちは、1週間強、東京に滞在。日本の学生ボランティアが考えた「日本の若者の日常」「日本の男女の性別役割分担」がわかる場所の視察に周りました。(今回の企画では、日本の学生ボランティアたちが企画段階から大活躍。最初の段階で、私も簡単なジェンダー・ワークショップを行ったのですが、そこで話し合ったことをベースにどんどんアイデアが!)行き先は、ラッシュアワーの駅や電車、秋葉原(メイド喫茶も)、国会議員会館、民間企業、女子高、お迎え時間の保育園と周辺の商店街などです。

グループ行動の中で、日本の学生は途上国の、途上国から来たユースからは日本がそれぞれ抱える問題について、「違い」や「共通項」などを実感としがら共有していったようです。特にジェンダーに関しては、程度や現れ方は異なるけれど、共通の問題がいろいろあることがわかった様子。自分のこと、自分の国・社会の事を客観視するのは本当に重要なプロセスです。

「ガールズ交流セッション」では、その1週間で得た「気付き」を皆で発表してくれました。来日したユースたちの視点は非常に鋭い。(また別途、ブログに書きます)

第二部「シンポジウム」では、来日したユースたちが、それぞれの国の女の子たちが直面している問題を、自分自身の経験を交えて発表してくれました。彼女たちが歩んできた人生は私達の想像を絶する過酷な道のり。しかし、それ以上に私も含めて会場にいた人達が感銘を受けたのは、彼女たちが実に堂々と誇り高く、自分が乗り越えてきた経験、今取り組んでいる活動と将来の夢、そして政策的な提言を発表してくれたことです。どんな境遇に生まれても、自らの強い意思と何かしらのサポート・機会があれば、過酷な経験を糧にできるのかと思いました。この少女たちはにっちもさっちもいかない状態で、たまたまプランによるコミュニティ活動に出会い、支援を受け、それをバネに現在あらゆる場面で活躍しているわけです。強い意志を持っていても、このような出会いに恵まれない少女たちが未だにたくさんいるのだという事実も、また改めて突き付けられました。

ユースたちの発表のあと、プラン・ジャパンの奈良崎さん、外務省国際協力局地球規模総括課の前田企画官、UNICEFやUNFPAなど、国連機関に36年間勤務された和気さん、そして私の4人が登壇。日本の役割を中心に発表しました。

私の役回りは、途上国のユースたちの話をベースに、今一度「教育をジェンダー視点からとらえ直し、政策課題を整理する」ということで、冒頭の10分間(ちとオーバー)で文脈設定させていただきました。
プレゼンの構成は、
①「女子教育」が意味することは?(ひとりひとりにとって、そして家族・コミュニティ・国への波及効果)
②世界中の子どもたちが学校にいけるようにするためには?(なぜ低学年の教室は男女同数なのに、高学年になるにつれ女の子が減っていくのか?その背景にあるあらゆる要因の整理)
③ジェンダー視点とは?(「女の子が学校に行けなくなるあらゆる要因」=ジェンダー不平等の要因の整理と、支援における配慮事項の例)

次に、外務省の前田企画官から、日本政府による今後5年間の「教育協力新政策」(通称:菅コミットメント)について、特に女子教育への支援策を中心とした発表。
プラン・ジャパンの奈良崎さんからは、プランのNGOとしての役割として、途上国のコミュニティでの支援を引き続き行っていくこと、そこで得た情報や知見をベースにして日本国内でのアドボカシー活動・啓発活動を今後強化していきたいといったお話が。
和気さんからは、パキスタン、ナイジェリア他、世界各地のUNICEF事務所での経験をもとに、様々な取組み例、例えば男性を対象とした教育についての紹介がありました。それから、教育の普及においては、日本政府による長年の取組みは国際社会でも高く評価されていること、現場のパートナーとしてのNGOの重要性についても言及されました。

時間の都合上、この4人でのディスカッションは無かったのですが、ジェンダーに特化して仕事をしている人(私)、外務省(官)、NGO(市民社会)、国連(国際社会)という4つの視点から「女子教育」の重要性や、その支援における「日本の役割」についてビジョンを共有できたことは非常に有意義だったと思います。

控室で、この4人で打ち合わせなどをしたのですが、とても和気あいあいとした雰囲気で楽しかったです。全員、途上国ユースの発表に非常に感銘を受け、「この後に出るのは緊張しますね~~汗」と。彼女たちを前に恥ずかしいプレゼンは出来ない!と、本当に気合いが入りました。

今回、途上国のユースたちを招へいし、彼女たちのリアル・ストーリーをベースに「女子教育を考える」というシンポジウムを開催してくれたプランジャパンさんには本当に感謝しています。やはり、現場(途上国のコミュニティでの活動)を持つNGOは強いですね。特にプランさんの場合は、国際NGOでもあり、現場での取組み・情報を「政策提言」や「啓発キャンペーン」にまで昇華できるキャパシティがあり、だからこそ今回のイベントが可能になったのだと思います。私も本当にインスパイアされました。

そして、日本の学生たちの活躍ぶり。内向きといわれる世代ですが、とんでもない。自分たちの足元の事に思いを馳せられる世代、単なる上昇志向ではなく社会貢献をとても意識している世代でもあると思います。今回のプランさんの企画は、こうした「若い力」を引き出す上でも、とても有意義なイニシアティブだったと思います。実はこの日は私の40回目(!)の誕生日。新たなDecade(10年間)を始めるにあたり、仕事や生き方の方向性における決意を新たにした一日でした!!

おまけ
プラン・ジャパンさんとのおつきあいは、昨年8月にスタッフの皆さん向けに「ジェンダー・ワークショップ」をさせていただいてから始まりました。国際NGOとしてのプランは、世界的に「Because I am a Girl」というキャンペーンを展開しています。女の子に生まれたがゆえに経験する数々の障壁と差別。まさに「ジェンダー不平等」の問題を提起するキャンペーンです。

プラン・ジャパンさんも日本国内で「Because I am a Girl 途上国の女の子に笑顔を!」を展開し、本を出版したり、民間企業やメディアと協力したりして、様々な取組みを行っており、そのクリエイティビティの高さに私もずっと注目していました。ジェンダー平等を掲げたキャンペーンというと、どうしてもギチギチ・ガチガチなイメージを持ってしまいがちですが、Because I am a Girlは、「女の子」の視点からジェンダー不平等の問題を明らかにする、柔らかくて可愛い感じを前面に出すという形で、とっつきやすいというか、敷居が低いというか、とてもいいな~と思っていました。

8月のジェンダー・ワークショップをきっかけに、Because I am a Girlキャンペーンの内容部分(ジェンダー問題のアドボカシー)を強化していきたいということで、私もご協力させていただくことになりました。
今回も、企画段階からいろいろと意見を述べさせていただいたのですが、私にとってもとても勉強になるプロセスでした。実はもう一つ、進行中の企画があります。近日中には形になると思うので、どうぞお楽しみに!




国際平和協力(PKO)本部事務局のHPにインタビュー記事が掲載されました!

内閣府国際平和協力(PKO)本部事務局のHPに私のインタビュー記事が掲載されました。
3月8日の「国際女性の日」にちなんだ特別企画「国際平和協力業務に携わる女性たち」のコーナーです。コチラ→ http://www.pko.go.jp/PKO_J/operations/jyosei.html

皆さんご存知の通り、国連のPKO活動には日本も人的貢献をしています。派遣要員の方々は事前に国内で研修を受けます。昨年2月から「ジェンダー」も研修項目に付け加えられました。以降、スーダン、東ティモール、ゴラン高原、ネパール、ハイチ等、ジェンダー研修を担当させていただいています。

2000年10月に国連の安全保障理事会(安保理)で、安保理決議1325号「女性、平和、安全」が採択されました。安保理史上初めて、紛争・平和交渉・DDR(武装解除、動員解除、社会復帰)・復興・平和構築における「女性への影響」「女性の役割」が言及された決議です。

その後、2008年には安保理決議1820号が米国の提案(日本も共同提案国)により採択されました。これは、紛争時の女性に対する性暴力に特化した決議です。紛争時に女性や女児に最も甚大な被害を及ぼすのが「暴力」「性暴力」です。軍やゲリラによって組織的に、戦術・戦略としてレイプが行われるケースが後を絶ちません。また、90年代にはPKO部隊による地元の女性や女児への性的搾取や買春が世界的に大きな問題として報道されました。

これら二つの決議で言及されていることを「実施」におとしこむための具体策を明記した決議も2009年に相次いで採択されました。

そうした国際的な動きを背景に、また、国連PKO局からの強い要請もあり、2010年1月から日本のPKO派遣前研修でも「ジェンダー」が付け加えられたのです。

私のカリキュラムは、国連本部のPKO局が作成した「ジェンダー・トレーニング・マニュアル」をベースにしたものです。が、本部のトレーニング・マニュアルは3日から5日にも及ぶカリキュラム量。日本の場合は「90分」なので、エッセンスだけを抽出しました。(派遣されてから、任務地でも国連によるジェンダー研修をみっちり受ける事になっています)

90分の大まかなカリキュラムは、以下の4つの柱を中心にしています。
1.「ジェンダー」「ジェンダーの視点」とは何か?
2.紛争・DDR・復興・平和構築における「ジェンダー視点」とは?
3.国連PKOにおけるジェンダーの基本枠組みと配慮事項
4.当該国のジェンダー状況

研修場所は、たいてい霞が関の内閣府ですが、自衛隊の駐屯地に赴くこともあります。
毎回、一番最初に「男性・女性と聞いて、それぞれイメージする言葉は?」「男性・女性それぞれの家庭内、地域コミュニティ、組織や社会における『伝統的』な役割・仕事・職業は?」「同じく『最近』のものは?」というエクササイズから始まるのですが、これはいつも盛り上がります。

その後は講義中心ですが、皆さんとても熱心に耳を傾け、ノートをとっていらっしゃいます。

日本のPKOへの貢献は国際的に非常に高く評価されています。PKOでは女性要員のニーズがものすごく高まっているので、日本からも女性要員の派遣が増えるといいなと思います。(東ティモールのオペレーションには既に女性が派遣されています。)

今回、インタビューしてくださったのは、同事務局の国際平和研究員の新野智子さんという女性。筋金入り(!?)の緊急援助エキスパートです。UNHCR、UNICEF、国際赤十字(ICRC)などを通じて、ハイチ、チリ、パキスタン、スーダン等々、数々の「最前線の現場」を渡り歩いてきた方です。1時間に及ぶインタビューはめちゃめちゃ盛り上がりました。その後、話は尽きず、ランチも一緒に。私の話より、彼女のへ緊急援助におけるキャリアや見聞録の方がよっぽど面白い。是非、あのコーナーの「表舞台」に登場していただきたいものです。

ちなみに、文中、「大学時代にジャーナリズムを専攻した」と紹介されていますが、専攻科目は「哲学」です。ジャーナリズムに関しては、大学時代に某新聞社の英文局で3年間アルバイトして、自分のコラムも持っていました。記事の原稿を見せていただいたときに訂正すべきところ、見落としてしまいました。

2011年3月2日水曜日

3月2日午後9時「原麻里子のグローバルビレッジ」にゲスト出演します

3月2日(今夜)午後9時から、原麻里子のグローバルビレッジ」にゲスト出演いたします。
日本マイクロソフト執行役佐々木順子さんもご出演されます。

3月8日の「国際女性の日」を前に、テーマは「女性のエンパワメント」!

私は国際的な視点から「世界の女性の現状」や、日本にも共通する「ジェンダー・イシュー」についてお話する予定です。
宜しかったら観てくださいませ~~!